【映画】ドクター・スリープ

"オーバールック"
展望ホテル再び!

傑作である。
たとえ、2週目にして、観客が10人しかいなかったとしても、個人的には傑作である。
(もう一度劇場で観たいが、来週は打ち切りになっているかも)

あるべき続編の、完璧な続編の、姿がここにある。

続編と評価されることがいいことなのか、それはわからない。

しかし、私はスタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』(1980)を観てしまっているのである。
ゆえに、「ドクター・スリープ」を単独で評価することはできない。
『シャイニング』ありきの評価をせざるを得ないのだ。

その上で、本作は傑作であると、感じた。

スティーブン・キングの小説版は、「シャイニング」は読んだが、「ドクター・スリープ」は読んでいない。
だから、本作が、小説の映画化として成功しているかどうかは、判断できない。

周知のごとく、スティーブン・キングは映画の「シャイニング」を嫌っている。
「エンジンのついていないキャデラック」とまで評している。

私は先に映画の「シャイニング」を観たので、小説を読むまでキングの言わんとすることをうまく理解できていなかったのだが、小説を読んで、キングの言うことも、全面的に賛同するわけではないが、よくわかった。
ストーリーはほぼ同じであっても、父であるジャック・トランスの描き方は180度違うのだ。
私としても、キューブリックの「シャイニング」は素晴らしい映像を見せてくれたと思うが、なるほどストーリーについては、圧倒的に小説の方が好きである。
そりゃあ、スティーブン・キング、自分でリメイクしちゃいますわな。(リメイクが成功した訳でもないことが、映像化の難しいところだ)

ところがですよ、皆さん。
「ドクター・スリープ」のラストは、まさに原作の「シャイニング」そのものなのである!
それだけなら、キングが40年振りの意趣返しをしただけと取れなくもない。
驚くのは
「ドクター・スリープ」は基本的に、キューブリックの「シャイニング」の世界観を引き継いでいるのである。
小説版の「シャイニング」の続編というわけではないのだ。

40年前の、あの人々が、あの建物が、あのビジョンが、驚くべき再現性をもって2019年の我々の前に現れたのである!
(あの音楽までも!)

映像的にはキューブリックの「シャイニング」に劣らず、ストーリーは小説の「シャイニング」のラストをオマージュ(いや、もはやコピーと言っていい、良い意味で)するという、40年を経て、キングの見たかった(であろう)「シャイニング」が完結したのである!

筆者は残念ながら、「ドクター・スリープ」に対するキングの評価は知らない。
例によって、手厳しい批評をしているかもしれない。

まぁ、それでもよい。
少なくとも、私は、これが観たかった、という映画を観ることができたのだから。

しかし、「IT」もそうだったが、最近のキング作品は良質なものが多い。
「ペット・セメタリー」にも期待している。

40年前の、キング映画化作品の9割は外れだったあのころが、今となってはある意味懐かしくもあるが(笑)
[まとめ買い] ドクター・スリープ
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