イニシエーション・ラブ( 乾くるみ 著)

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過度の期待を抱いてはいかんと思いつつ,実際あまり乗り切れずに読み進み……最後の2行であれ?えええっ!!?。

ありきたりの恋愛小説がラスト2行でミステリーへと変貌する。
こういう驚きに出会えるのは読書の醍醐味です。

(以下ネタバレしないよう留意していますが,感のいい方にはバレになるかもしれないのでご注意ください。)
私は知りませんでしたが4年前から話題の本だったのですね。
書評もたくさんあって,否定的意見もあります。叙述トリックには好き嫌いがあるとしても,恋愛小説としてはホットドッグプレスから引っ張ってきたようなありきたりの,男に都合のいい展開で,そこが私が乗り切れなかった部分でもありました。なんで80年代後半なの。単なる懐古趣味?とか。
(いや作者と同世代の私にとっては青春まっただなかの甘酸っぱい思い出ではあるのですがね(苦笑))

しかし読み終わってその必然性を理解した(ような気に)。
レコードやカセットのA面とB面。これが大事だったのか。
(文庫版解説の最後の1行をお読みください。)
そして都合がいいなんてとんでもない。したたかなのは……。
それに気づいたときはゾッとしました。
ホラーにもサスペンスにもなりうるのだな。

本作についてゴンザさんという方が詳細な解説をブログに掲載されています。たいへん的確・公平な内容であると思いますので,読み終わった方はぜひご覧ください。(未読の方は見てはいけません!)

(追記)
フレッド・カサックの「殺人交差点」を思い出しました。あれもラストで一瞬何が書いてあるのかわからなくなり,あれ?えええっ?!!となるミステリーでした。

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